ショーシャンクの空にのネタバレあらすじ:起
銀行員のアンドリュー・デュフレーン(アンディ)は、自分の妻とその不倫相手であるプロゴルファーの2人を殺した罪で逮捕されました。アンディは2人の不倫現場を目撃し、殺意を抱いて銃を手にしたが結局何もせずに銃は川へ捨てたと主張しましたが、裁判では、妻と不倫相手に対する強烈な殺意を持って1人につき4発も銃で撃ったとされ、アンディの無実を主張する声は聞き入れられません。川に捨てたとされる銃も見つかっておらず、アンディには終身刑が言い渡され、ショーシャンク刑務所に服役することになってしまいます。一方、ショーシャンク刑務所内で調達屋として慕われているエリス・ポイド・レディング(レッド)は終身刑で服役中、仮釈放の審査に呼び出され、自分は改心したことを訴えるが、仮釈放は却下されてしまいます。そんな時、アンディも含めた10名が新たにショーシャンク刑務所にやってきました。その日の夜、他の受刑者たちに煽られパニックで泣き出してしまった1人の受刑者が、看守ハドリーの暴力によって命を落としてしまいます。ショックを受けたアンディは誰とも話さず、黙々と刑務所内での仕事をこなしていきます。生活にも慣れ始めたころ、アンディはレッドに声をかけ、小さなロックハンマーを調達してくれと頼みます。趣味の鉱石を集めるために使うと話し、そこから少しずつ2人は打ち解けていきます。同時期に受刑者の一人ボッグスに目をつけられ性的暴行を受けます。相手の暴力から逃れるために抵抗すると暴力を振るわれ、アンディはいつも生傷が絶えませんでした。あるとき屋根の修理作業中、ハドリーが同僚と遺産についての愚痴をこぼしているのを聞いたアンディは自分なら1円も損することなく問題を解決できるとハドリーに提案、書類準備や手続きを行う代わりに受刑者らにビールを提供するようにと話します。問題は無事解決、他の受刑者からはもちろん、ハドリーからもアンディは信頼されるようになります。一方、暴力を続けているボッグズはアンディに全治1か月の大怪我を負わせたことで、懲罰房と呼ばれる窓もない房に1か月間入れられたのち、ハドリーから過剰な暴力を受け療養刑務所へ送られました。回復したアンディにレッドは人気女優のポスターをプレゼントし、アンディはそれを房の壁に貼っています。
ショーシャンクの空にのネタバレあらすじ:承
それからアンディは、50年間服役中のブルックスの助手として図書係に配置されることとなるが、実際の仕事は刑務所で働く者たちの資産管理や事務手続きの相談係でした。図書係の仕事も、もっと図書を増やしてほしいと受刑者たちからの要望で、州に対して補助金の増額と図書の寄付を求めて手紙を週に1通出し続けます。そんな時、ブルックスに仮釈放の許可が出ます。50年刑務所内で暮らしてきたブルックスは外での生活に不安を感じ取り乱します。仲間たちに説得され一度は外に出たブルックスでしたが、やはり外に馴染めず首をつって自殺してしまいます。アンディとレッドはそんなブルックスからの手紙を受け取り、ブルックスの刑務所での50年を想い、自分たちの何十年後かを想います。ハドリーから呼び出しを受けたアンディは、沢山の図書がアンディ宛に届いたから片付けろと言われます。手紙を送られ続けた州が根負けして少額の寄付の小切手と民間から寄付された古本をアンディ宛に送ってきたのです。整理中に荷物の中から「フィガロの結婚」のレコードを見つけ勝手に全館放送で流し、何よりも規律を重んじる所長の怒りを買い、懲罰房送りとなります。戻ってきたアンディをレッドたちは歓迎し、なぜレコードをかけたのか聞かれると、音楽は誰にでも平等で誰からも奪われないと話します。その後もアンディは州に手紙を出し続け、ついには予算を組んで運営していくことが決まり、刑務所図書館は受刑者たちの憩いの場となっていきます。
ショーシャンクの空にのネタバレあらすじ:転
ショーシャンク刑務所長は受刑者達の更生への一歩として刑務所外で土木作業等の労働を低賃金でさせると発表します。しかし、その受け入れ先の建設業者等からは公共事業の入札を有利にする見返りとして賄賂を受け取っていたのです。その賄賂を隠蔽するために元銀行員だったアンディに白羽の矢が立ちました。アンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り上げ、見事に不正貯蓄を完全クリーンな貯蓄へと変えてしまったのです。新たに刑務所へやってきたトニーは窃盗の罪で2年の判決を受けていました。外に出れば妻と幼い子がおり、高校卒業資格を取りたいとアンディに頼みます。字があまり読めないというトニーにアンディはアルファベットから教え、学力はみるみる向上していきます。トニーはレッドに、アンディは何の罪を犯したのかを尋ね、詳細を聞くと顔色が急変します。トニーは、以前に自分がいた刑務所で相部屋になった奴が自慢げに、プロゴルファーと、一緒にいた女を殺した、その女は銀行員の夫がいて、警察はその銀行員の男を逮捕した、と話していた、とアンディに告白します。アンディは所長にワケを話し再審請求を願い出るが断られてしまい、挙句の果てに懲罰房へと入れられてしまいます。懲罰房の中でアンディは、トニーが試験に合格したことを聞きます。所長はアンディに、自分の賄賂に関する処理をさせたいがために、脅しのように話しますが、それでもアンディは自分の無実を証明したいと望みます。その結果、所長とハドリーはトニーを呼び出し射殺、アンディには「脱獄しようとしたから止む無く発砲し、死亡した」と説明しました。懲罰房から出てきたアンディはレッドに、自分はいつかメキシコの海岸部で小さなホテルを開くのが夢だと話します。そして、もしレッドに仮釈放の許可が出たら、自分が妻にプロポーズした思い出の場所へ行き、そこに埋めたものを探し出して貰ってほしいと言います。様子がおかしいことに気付いたレッドや仲間たちは彼が自殺をするのではないかと心配します。
ショーシャンクの空にの結末
夜、所長の部屋で作業をしていたアンディは帳簿を書き終えると、その帳簿を自分が持っていた本とすり替えて金庫に入れます。そして、所長から命じられた靴磨きを終えて自分の房へと戻ります。翌朝の点呼の時、アンディが房から顔を出さないことに怒った係員がアンディの房に行くと中には誰もいなくなっていたのです。激怒した所長が、部屋にあったアンディが集めた鉱石を壁のポスターに向かって投げたとき、ポスターで隠れて見えていませんでしたが、そこには大きな穴が開いていたことが判明したのです。最初にアンディがレッドに調達してもらったロックハンマーでアンディは穴を掘り続けたのです。その穴を通って建物の外に出て、下水管を通って近くの川まで出るとアンディは走り出し、安全なところまで来ると、外に出た喜びから両手を空に掲げます。外は大雨で雷が鳴っていました。アンディの捜索が始まりましたが、アンディは「ランドール・スティーブンス」として、すでに所長への賄賂で出来た貯蓄をすべて引き出してしまっていました。脱獄の際に、所長のスーツ一式と自分が磨いた所長の靴、賄賂の記録がすべて書かれた帳簿を持ってきており、その帳簿と告発文を新聞社に送ります。結果、ハドリーは逮捕、所長は追い詰められて自殺してしまいます。新しい所長の下、レッドは再度仮釈放の審査を受け、許可が出ます。彼も40年刑務所内で暮らしており、ブルックスの辛さを理解できる分、自分も同じように悩みますが、アンディに言われた通り、アンディとその妻の思い出の場所に出向き、そこに埋められたものを掘り返します。そこには現金とアンディからレッドに向けた手紙が入っており、自分は夢の土地にいる、そこに来てほしいと書いてあります。仮釈放中は国外へ出てはいけないという規則を破りレッドはメキシコへ向かいます。海岸で、ボロボロの船を一生懸命磨いている一人の男のもとへ、レッドは歩いて行きます。男がレッドに気づき、互いに歩み寄り、再会の喜びで抱き合うのでした。