劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のネタバレあらすじ:起
古めかしい墓標が立ち並ぶ霊園の中、付き人に寄り添われながら弟子の数を数える親方。鬼による7人の犠牲者が勃発し、なんとか私の代で食い止めたいと、途切れとぎれの会話の中ボヤきます。
鬼を討伐しに次なる大地へ向かう炭治郎(花江夏樹)と禰豆子(鬼頭明里) らは、移動手段として汽車を使う際に刀を背中に隠して乗り込みます。駅弁が珍しい様子でご機嫌の煉獄(日野聡)や、遠足気分の伊之助(松岡禎丞)や、我妻善逸(下野紘) など、それぞれ思い思いの時間を過ごします。そして、炭治郎は煉獄から(おそらく剣の太刀)には水・炎・風・大地・雷とあり、呼吸を整えることによって力が増幅されるといった旨の指南を受けます。
車掌がモギリにやって来て、列車内の電気が暗がりになると、身体がおぼつかないまま勤めを果たすことになりますが、炭治郎らは近くの通路に影として潜んでいる鬼の気配を察知し、煉獄による炎の呼吸で一網打尽にします。そして、後部へ避難する乗客らをよそに反対側へ移動し、もう一体も退治して安全を確保します。
車掌席周辺の車内で、切符切りの役割をこなしたので幸せな夢を見せて欲しいと、手の部位の外観をした使い魔と約束を交わし眠りに入ります。その奥には鬼の討伐から身を潜め、周囲をうかがっている子供たち家族の姿がありました。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のネタバレあらすじ:承
雪の広がる原生林で炭治郎は家族と再会し、一家団欒を過ごしますが鬼の術にかかり夢を見ている所です。一方その頃、術で眠らされた鬼の盗伐メンバーらは、使い魔の指揮する子供たち家族によって縄で縛られ、それぞれ一対一で無意識の世界にあるコアの破壊を目指し、夢の中へ侵入します。
煉獄が屋敷内で弟に立ち振る舞いや剣の技を伝授していると画面外の無意識へとつながる通路を発見しますが、そこには炎の燃え滾った城塞都市がありました。かき分けた火の道からコアを発見し、武器で無邪気に破壊しようとしますが、煉獄の防衛本能により、眠ったまま首をつかまれ現実の本体ごと行く手を阻まれます。
善逸も夢を見ています。禰豆子に連動して道中へと旅を行い、伊之助もまた善逸らと窟内を探検をする夢を見ています。炭治郎は言付けを受け、薪を拾いに行く途中で人の気配を察知しますが思い出せません。水面の波紋に映るもうひとりの炭治郎から自問されるも、術が解ける様子はありませんでした。
炭治郎らメンバーそれぞれに水中深く沈まされたビジョンが広がります。乗客200人と炭治郎らを眠らせた使い魔は列車屋上にいる人型の本体へと装着され、幸せな夢がご馳走になるスパイスになると、穏やかな物臭で走行の門出を祝います。周囲の異変に気づいた禰豆子はなんとか炭治郎を起こそうとします。炭治郎の夢に侵入した一人の男性は、コアのある場所に到達しますが桃源郷のような澄み切った空間に圧倒されます。
薪拾いを終えた炭治郎は、山菜を積み終えた在りし日の禰豆子に迎え入れられ、墨焚きをしていた頃の自分を懐かしく思い、刀のある生活に疑念を持つようになりますが、現在ある禰豆子の気配を感じ、家族の制止を振り切りながらも現状を打破せんと鬼を切りに山中へ走り出し、弟子の残留思念から術を解く“覚醒”について言及を受け、切るべき己の首をはねてみせます。炭治郎が絶叫する中、周囲を見渡すと静然を保った無限列車の中にいました。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のネタバレあらすじ:転
伊之助や善逸の夢の中に入った子供たちも、それぞれ行く手を阻まれ、意識がはっきりしているものの、炭治郎の中にいた男子だけ挙動が鈍く、ほかの仲間に非協力的です。幸せな夢を見る報酬を得ようと、子供たちが一斉に飛び掛かるや否や、炭治郎は峰打ちで突破する一方で、炭治郎の中にいた男子は実は結核もちで気持ちが荒んでいましたが、炭治郎の澄み切った心を目にしたことで浄化され改心した様子、そして炭治郎は激励を受けながら鬼のいる元へ向かいます。
炭治郎は激励を受けながら鬼のいる元へ向かいます。屋上での鬼との対決です。炭治郎らはモギリの切符に妖力が底まれ眠らされていたとのことです。鬼の盗伐者を倒し黒幕の鬼からまた強い血を分けてもらえると、喜びを隠せない使い魔の本体を刀で向かい打つ形で勝負します。炭治郎は途中、睡眠の術にかかってしまいますが、鬼の襲撃を受けた家族のシーンで炭治郎を責める映像だった為、意識がはっきりしており、直ぐさま水の呼吸で鬼の首を切って落としますが、使い魔の本体はすでに列車と融合していたため、とどめがさせません。
禰豆子は胎内にいる乗客の安否を気づかいながらも、まだ術の解けていない善逸の護衛を受けながら先を急ぎます。炭治郎もまた嗅覚の鋭い伊之助を頼りに、鬼の首のある心臓部の石炭室へと向かいます。石炭室では車掌に制止され、かまわず進む伊之助ですが、動力炉の細胞から無数の手が現れ、行く手を阻まれます。炭治郎は加勢に入り、露出した列車の連結部から鬼の急所となる接合部の骨を見つけ出しましたが、触手から出現する無数の目によって眠りの術にはまり、覚醒しながら進むことになります。
覚醒した時、どうしても無数の目と合い、起きた時に目を閉じてなければならないと思うものの、また眠らされてしまい覚醒し続けなければいけません。そして起きた状態で覚醒しようとした時に伊之助に制止されます。伊之助はその被り物で視線を合わせにくい体質のため術にかかりにくく手足の自由が効いたので、冒頭の列車内で鬼を退治した煉獄のように刀を難無く扱って周囲の胞壁をとりのぞくことに成功します。鬼の急所深くへ降下した炭治郎は、剣技で鬼の首をはねると無限列車は次第に速度を緩めていきます。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の結末
停車する際に外へと投げ出された炭治郎は、鬼の首を切り落とす時に著しく体力を消耗しましたが、煉獄の呼吸によって致命傷を逃れ事なきを得ます。そこへ、上級鬼がやってきて煉獄が切って見せるものの身体の再生が早く、炭治郎もまた黒幕の鬼の血と最も濃いと驚嘆します。煉獄は鬼として生きないか尋ねられますが、自然美としての寿命を選び対峙します。
加勢に入りたい炭治郎と伊之助ですが、互いの一触即発した戦いに身動きが取れません。一度、居合に遅れを取り鬼の血を注入されようとしましたが、再び闘志に火がつき、幼少の頃の母上が容態を危惧するビジョンが浮かび、丈夫な身体に生んでくれたことにお礼をしながらも、意識が遠のく中、鬼の首をめざしますが急所を外され、鬼もまた活動限界の日の入りが近づいてきたので、場を去ろうとします。
そして、炭治郎と伊之助は鬼のあとを追いかけますが見失ってしまいます。煉獄は犠牲者が出ると役目を果たせないと、追跡する炭治郎を自らの傍に置き、今回の活動で炭治郎と禰豆子を正式な鬼の討伐メンバーとして認めます。
炭治郎は呼吸での治療を促しますが、もうその力は残っていませんでした。弟には自らの道を進むよう事付けます。そして、煉獄の元へ母上の幻影が現れ歩み寄ります。諸活動や乗客を守ることで使命を全うできたか問答すると褒められたようで、安堵の表情を浮かべ息を引き取ります。
その一部始終を見ていた伝令係りの鎹鴉 (かすがいがらす)は、煉獄の故郷や討伐仲間に伝えると、大粒の涙を流す者や、信じない者、驚きを隠せない者がいて、それぞれが戦いについての決意を新たにするのでした。
以上、映画「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」のあらすじと結末でした。